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あなたの為の資産形成

先の飲料と酒の売り場での実験は、1品1品の本当の販売実績をなんら考慮せず、売り場のスペースを変えるだけの小手先のものであり、単品管理の思想からはかけ離れていた。

SはFC会議で毎週欠かさず講話を行う。 「消費者が変化している以上、我々は日々、単品管理を実行し続ける必要がある」と語る。
「マンネリになることなど無い」と、付け加える。 人に何かを伝え、理解して、実行してもらうには直接相手に話すことが一番だ。
Sはこれを「ダイレクト・コミュニケーション」と呼ぶ。 時代遅れのような感じもするダイレクト・コミュニケーションは実は極めて重要な情報伝達手段になっている。
人の手を経れば経るほど情報が正確に伝わらなくなるのは世の常だ。 「伝言ゲーム」にならないために、トップ自らが加盟店主ら現場の接点となるOFCに直接、話しかけることでバイアスを排除するのだ。
Sのように情報投資に積極的な企業なら、Sがネット経由で店主に直接方針を伝えることも可能である。 しかしSはあくまでOFCへのダイレクト・コミュニケーションにこだわる。
「オーナーさんたちがパソコンに映し出される私の講話を聞いていても、本当に私の話が正確に理解されているとは限らない。 理解しているかどうかは、目の前で聞いているOFCの顔でわかる」(S)。
だからこそ直接、Sの講話を聞くOFCの役割が極めて重要になる。 フランチャイズビジネスではすべての加盟店主らに、最新の情報を均一にしかも正確に伝えなくてはならない。
OFCはSの話を正確に理解して、担当する各店舗のレベルに合わせてSの考え、単品管理の本質を丁寧に説明し、納得してもらう役割を求められる。 Sの考えを正確に伝え、理解してもらい、最終的にはきめ細かな発注業務にまで繋がらなくてはいけない。
利益の向上があってこそ、ダイレクト・コミュニケーションの意義が出てくる。 Sの話を同じ講堂で同じように聞いているOFCの担当先の成績が他の地区の成績に比べて格差がついていたら、そのOFCは単品管理の考えを正確に理解していなかったということになる。
OFCの責任は重い。 OFCは火曜日以外の曜日は、担当地区にべったり張り付く生活になる。

基本的に担当エリア内から車で1、2時間以内の場所に生活の場を設ける。 休日を除き担当店舗への経営指導が仕事になる。
もし、毎週1回のFC会議がなかったらどうなるか。 Sからの単品管理に関する話を聞けないばかりか、本部の商品部からの推奨商品の説明を受けることもなくなる。

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